人質真佐美
明菜が出産した事を知らないまま、信也は他界した。
信也の子を宿した京子は遺族に認知を求めて訪問した。
「私は高原夏樹と申します。
生前、信也様の愛人としてご寵愛を受けていました。
本日お伺いしたのは、私の妹の京子が信也様の子を妊娠しましたので、
認知をお願いにきました」
「そう、あの人に子供が作れるなんて知らなかったし、
姉妹の愛人がいるなんて不謹慎ね。
跡取がいないから認知するわ。産んだら引き取らせて」
「子供は渡しませんし、私たちはレズビアンです」
「はあ?、レズって妊娠するの?」
「はい、信也さんを愛していますから、妊娠しましたので
奥様を恐喝しようとしましたが止めました」
「私を恐喝するって、何の事なの?」
「今更、細かい事は言いません。すべては灰にしました。
これから、一年間、子作りに挑みませんか?」
「私がレズビアンで、信也を嫌っていた事を聞いたのね
そんな事を灰にするってどういう意味なの?」
「内容を問えば、刑事事件となる話ですから言えません」
「その件の何を知っているの?」
「ですから、一年間、私たちと子作りに挑めば全て過去の事になりますよ」
「私が子供を産めない体だと知っているの?」
「はい、ご主人様から聞いています。真佐美様を妊娠させます」
「真佐美か……いいわ。ただし一年であなた達とは別れさせるわ」
「ありがとうございます。早速、真佐美様をお連れします」
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