ラブホテル


 偽装見合いの食事会は、仲人も決まり無事に終了したが、安菜が席に戻ってこない。

 直紀はトイレに中座した時に、自分の携帯に電源を入れてみた。
安菜にメールを送信してみたが、しばらく安菜からの返信は無かった。

 安菜はVIP専用室の寝室で京子に抱かれて女になっていた。

直紀は、安菜がつまらないから、へそをまげて帰宅したのだと思い込んだ。

「直紀くん、お嬢様はどうしたんだ?」
 会長が心配げに聞いて来た。

「若いから帰宅したかしれませんから、携帯で電話して良いでしょうか?」

「そうだな、会席も終わるから、私たち三人で二次会に行こう」
「はい、お供しますが娘の事が心配ですから、あと三十分待ってください」

「お父様、私は退席させてください」
 奈津美は、後妻と離れる事は無いが、なぜか、帰宅すると言い出した。

「あぁ、直紀くんと飲みに行くから家に帰りなさい、」

 奈津美は失礼しますと言い残し、VIP専用室に向かった。


 直紀は酌をする会長夫人に忘れていた色気を感じていた。
それは、死に別れた美登里を思わせる雰囲気だった事に気付いた。

「直紀くん、妻は後妻なんだよ。和風の女は気品があって良いよ。
意地悪な正妻は協議離婚して、優雅な暮らしをしているんだよ」

 直紀は、会長の自慢話を長い間聞かされていた。
その間、京子と安菜の愛撫を見ていた奈津美は二人を連れ出した。

「そうですか、あっ!」
直紀の携帯に安菜のメールが着信したので、慌てて内容を確認した。

「会長、やはり、娘はつまらないから家に帰りました」
「じゃあ、気兼ね無く二次会に行こうか」

「はい、会長」
「お父様だろ?直紀くん」

 直紀は会長夫妻としばらく歓談していた。

 


 見合い会場から社用車に乗らずにタクシーを呼んでいた。
タクシーの後部座席に会長が乗らずに助手席に乗りこんだ。

「直紀さま、失礼します」
「えっ、奥様」

なんと、会長の妻は直紀の隣に座り直紀の股間を刺激してきた。

 娘がレズビアンの洗礼を受けて、社用車でラブホテルに連れ込まれた事を知らな
いのは直紀だけだった。

「私の妻を抱いても良いぞ」
「会長、困ります」

「私が良いと言ったら素直にした方がいいぞ。ダマって抱け」

 直紀の勃起した股間にしなやかな白い手が手淫を促していた。


三浦親子は同じラブホテルに連れ込まれた。


荒井奈津美は安菜には興味は無かったが、恋人の娘の響京子が安菜を愛人にした
いと願ったから仕組んだ見合いだった。

つまり、義母の高美の子供が響京子である。

奈津美は義母に興味があったから、直紀に抱かせるショーを提案したのだ。
会長は若い娘を抱く条件で妻の高美を提供した等価交換である。


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